大阪文化賞

1965年度(昭和40年) 大阪文化賞受賞者

飯島幡司(いいじま まんじ)
飯島幡司
  • 分野
    文化振興
  • 受賞理由
    経済学者として著名であるばかりでなく、社会・労働問題などに対する造詣も深く、大阪の文化人として豊かな人間性をもって広範多岐にわたる文化の振興に貢献された功績は大きい。
    なかでも著述をもって社会の指導と啓蒙に尽くしたほか、新聞・出版・放送事業などの進展に寄与された。
    また、大阪日伊協力会会長として、国際文化の交流にも寄与されるところが大きい。

1965年度(昭和40年) 大阪文化賞受賞者

布施信良(ふせ のぶよし)
布施信良
  • 分野
    医学
  • 受賞理由
    長年大阪にあって医師教育・看護婦教育に尽粋し、研究機関の整備・医療施設の充実など医学界の進展に大きな足跡を残されている。
    内科医として臨床医学の面における業績にも輝かしいものがあり、なかでも栄養失調のグリココール療法や高血圧・脳出血の自家血液筋肉内注射療法を開拓して貴重な成果をあげられた。
    また、成人病に大きな比重を占める癌の治療については早くからその重要性に着目し、大阪国立病院における癌診療センターの拡充教化をはじめとして、癌対策が国策として推進される母体的基礎をつくられた。
    医師として、また医学研究者・医学教育者として医学の進歩、ひいては市民の健康、福祉の増進にはたされた功績はまことに大きい。

1965年度(昭和40年) 大阪芸術賞受賞者

八代 竹本綱大夫(たけもと つなたゆう)
八代 竹本綱大夫
  • 本名:生田巌
  • 分野
    文楽
  • 受賞理由
    長年にわたって義太夫節浄瑠璃の伝統を守り、その芸術性の高揚に努めて斯道の振興に大きな役割をはたされている。
    文楽の至宝として時代物・世話物を問わず芸域の広さを称賛され、その古格を尊重した語り口には名人の名をはずかしめないものがある。
    とくに古典への努力は特筆されるべきで、近松作品に傾倒して「今宮心中」・「女殺油地獄」などの貴重な復曲があるほか、得意とされる演目にも「心中天網島」・「冥途の飛脚」・「心中宵庚申」・「信州川中島合戦」といった近松物が多い。
    本年8月には「大序会」を興して若手の練成と後継者の養成に意欲を燃やされているが、幼少8才のときから実に50余年、文楽ひとすじに生きて伝統芸術の保全に尽くされている功績はまことに大きい。

1965年度(昭和40年) 大阪芸術賞受賞者

二代目 山村若(やまむら わか)
二代目 山村若
  • 本名:中島きく
  • 分野
    日本舞踊
  • 受賞理由
    上方舞踊の真髄を伝える山村流の指導者として、「葵の上」・「鉄輪」・「屋島」などに代表される地唄舞古典の継承に長年精進し、その保存に貢献されるところが大きい。
    舞踊の師籍に入って今日まで40余年、古典についての深い素養とすぐれた技量は数多くの創作舞踊の振付となってあらわれ、自作の「八千代獅子」・「夕空」・「千鳥」などは、地唄舞の伝統をふまえながらそこに近代的な感覚を漂わせ、邦舞に新生面をひらいた成功作として意義深いものがある。
    門下の育成にあたってはきわめて厳格な指導方針が貫かれ、多くの名手を世に出して上方舞の普及・関西邦舞界の進展に寄与された功績はまことに大きい。

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