大阪文化賞

1969年度(昭和44年) 大阪文化賞受賞者

水川清一(みずかわ せいいち)
水川清一
  • 分野
    文化振興
  • 受賞理由
    はやくから教育の分野に身を投じ、とくに社会教育の面で活躍して指導的役割をはたした。
    戦後の変革期においては、放送教育・社会通信教育・青年学級などの普及に尽力して、働きつつ勉学しようとする成人、青年層の教育に新しい道をひらいた。
    氏の活動はさらに社会福祉の面にも向けられ、身体障害者や未亡人の生活安定に注目すべき成果をあげている。
    また音楽教育にもかずかずの業績があり、大阪音楽大学を整備拡充してわが国有数の専門機関に育てるなど、教育・文化・福祉の広範囲にわたってその進展に寄与した功績はきわめて大きい。

1969年度(昭和44年) 大阪文化賞受賞者

浅田敏章(あさだ としあき)
浅田敏章
  • 分野
    文化振興
  • 受賞理由
    実業家として産業経済界にはたした業績はまことに大きいが、学術・教育・体育・芸術など文化の各般にわたってもすぐれた指導力と実践力を発揮し、その進展に貢献するところが大きい。
    とりわけ定時制通信制高等学校教育の振興、大学・研究機関の拡充整備、青少年の健全育成をめざしたスポーツの振興とユースホステル運動の推進、成人教育活動を通じての人づくりの提唱などは特筆すべきもので、長年にわたって文教面に寄与した功績はまことに顕著である。

1969年度(昭和44年) 大阪芸術賞受賞者

六代 鶴澤寛治(つるざわ かんじ)
六代 鶴澤寛治
  • 本名:白井治三郎
  • 分野
    文楽三味線
  • 受賞理由
    70余年にわたる精神によって義太夫節三味線の奥義をきわめ、豪快なうちにも繊細巧緻なバチ捌きで大夫の語り口を生かす演奏は、第一級のものとして高く評価されている。
    三世豊澤團平・名庭絃阿彌・三世竹本越路大夫ら名人の薫陶を受けて鍛え上げられた芸は、今日の文楽においてまことに貴重なもので、義太夫節の本格を伝える故老としてひろく信頼を集めている。
    後進の育成には芸統のいかんを問わず指導の中心となり、次代を背負う若手の成長と啓発に資して、郷土芸術文楽の進展に寄与するところが大きい。

1969年度(昭和44年) 大阪芸術賞受賞者

菊原初子(きくはら はつこ)
菊原初子
  • 本名:布原初
  • 明治32年生まれ
  • 分野
    邦楽
  • 受賞理由
    三味線音曲最古のものを伝承する上方地歌の宗家として、300年の歴史をもつこの特異な古典技術の保全に努めてきた。
    幼少から三絃・筆曲の道一筋に精進し、演奏技術の伝承の確実なことは定評のあるところで、とくに野川流地歌三紘全32曲を今日に伝えるのは、この人をおいて外にないとされている。
    遊芸の道としてとかく軽視されがちであった地歌三紘の品格と芸術性を高めることに意を注ぎ、教えを受けた門下生は1,000人を越えるといわれ、後進の指導と演奏活動を通じて古典音楽の保存と普及に寄与した功績はきわめて大きい。

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