大阪文化賞

1974年度(昭和49年) 大阪文化賞受賞者

天牛新一郎(てんぎゅう しんいちろう)
天牛新一郎
  • 分野
    書籍
  • 受賞理由
    65年間の長きにわたり古書売買に専念し、その間「高く買って、安く売る」正札販売の元祖として良心的商法に徹している。
    古本を媒体とした情報文化の啓発と伝達というきわめて地味で特異な分野の仕事を、半世紀以上倦むことなく続け、その博識から「古本博士」という異名で愛され、親しまれてきた異色の人物といえる。
    大阪における古本屋の代名詞となった「天牛」は戦前から、学問、芸術を志す文化人をはじめ、多くの大阪人にとって忘れ得ない存在である。いわば、大阪文化の底辺をささえる蔭の功労者としての氏の業績は特筆に値する。

1974年度(昭和49年) 大阪文化賞受賞者

日本ボーイスカウト大阪連盟(にほんぼーいすかうとおおさかれんめい)
黒羽兵治郎
  • 分野
    青少年教育
  • 受賞理由
    大阪におけるボーイスカウト運動の歴史は古く、本年はその50周年にあたる記念すべき年である。
    何ものにも束縛されない地域住民自身の青少年教育、この精神が大阪のボーイスカウト運動を現在までささえ続けてきた。
    大阪独自と評価される物心両面にわたる地域社会あげての協力が、社会教育の草分け的存在から、今日団員2万を越える全国有数の連盟に育てあげた。
    団員の海外派遣と国際交流、集団野外活動、社会奉仕活動など日常活動のいずれをとってみても大阪連盟は他に一歩を先じているといわれ、わが国ボーイスカウト運動にすぐれたリーダーシップをとり続けている。
    赤い羽根、緑の羽根募金運動にみられる実践的活動、集団生活のなかでの奉仕の精神など現代社会で最も必要とされている青少年の情操教育を多年にわたって実行した業績は大きい。

1974年度(昭和49年) 大阪芸術賞受賞者

阿波野青畝(あわの せいほ)
阿波野青畝
  • 本名:阿波野敏雄
  • 分野
    俳句
  • 受賞理由
    高浜虚子に私淑し「ホトトギス」の同人となってとみに頭角をあらわし、みずからも句誌「かつらぎ」を創刊これを主宰し、大阪を根拠としてわが国有数の俳誌に育てあげた。
    その作風は、ものの生命、本質を自分の目と心で忠実にとらえ、うたいあげるところに特色があり、特に庶民的な市井の風物をよんでの秀作が多い。
    庶民の詩である俳句には、常に平昜な親しみがあってほしいと主張し、作品の中にもそれを具現されてきた氏の功績は大きい。

1974年度(昭和49年) 大阪芸術賞受賞者

須山知行(すやまちぎょう)
須山知行
  • 分野
    箏曲
  • 受賞理由
    幼少より箏を学び、故宮城道雄の愛弟子として薫陶を受ける。戦後大阪で桐絃社を創設その主宰者として活躍する。
    宮城道雄の「新日本音楽」に共鳴し、昭和32年第1回グランド箏コンサートを開いて以来、毎年新作を発表注目される。
    わが国伝統音楽と西洋音楽との結合という実験的試みにとり組みこれを成功させ、箏曲の近代化平明化に大きな業績をあげてきた。
    その男性的で新感覚にあふれた演奏スタイルは、現代曲はもとより古典曲の近代奏法においても他の追随を許さないものがあり、関西邦楽界の興隆に貢献するところ大きい。

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