大阪文化賞

1989年度(平成元年) 大阪文化賞受賞者

奥野良臣(おくのよしおみ)
奥野良臣
  • 分野
    医学
  • 受賞理由
    永年にわたって病原微生物学の研究に励み、数多くの優れた業績を挙げるとともに、後進の指導育成にも尽力し、医学の発展に大きく貢献した。
    特に世界のウイルス研究者の永年の懸案であった麻疹ウイルスの分離に、アメリカのエンダース博士と同時期に成功したほか、麻疹予防ワクチンの開発に果たした業績は顕著であり、国際的にも高い評価を受けている。
    また、日本医学協力研究会ウイルス疾患専門部会等の委員を務め、ウイルス疾患の疫学及び予防に大きな業績を残した。

1989年度(平成元年) 大阪文化賞受賞者

直木孝次郎(なおきこうじろう)
直木孝次郎
  • 分野
    古代史
  • 受賞理由
    日本古代史研究において津田左右吉の記紀批判を継承・展開し、綿密な文献批判に基づいて古代国家成立史の研究に次々と新しい見解を発表してきた。その研究は単に文献史学の立場にとどまらず、考古学などの関係諸学の成果も十分に取り入れたもので、戦後の古代史研究に指導的役割を果たし、斯界の発展に大きく貢献した。
    また、山根徳太郎の難波宮跡の調査・研究を助け、その保存と顕彰に務めたほか、数多くの著作や講演を通して、古代史を平易に紹介した功績も大きい。

1989年度(平成元年) 大阪芸術賞受賞者

大谷晃一(おおたにこういち)
大谷晃一
  • 分野
    伝記文学
  • 受賞理由
    近代の文学者を克明に分析研究し、豊かな文学的感受性と鋭い批判精神に貫かれた数多くの伝記を著しているほか、中世の武将や宗教者の伝記にも取り組んでいる。
    その作品の特質は、広いジャーナリスティックな眼で捉らえた客観性にあり、それは、事実を綿密に取材する実証精神からくるものと評されている。
    堅実な組み立てながら、平易でかつフレキシブルな筆致と、描く対象への深い愛情と精通とが読者に強い感銘を与え、優れた伝記作家として近年ますます評価を高めている。

1989年度(平成元年) 大阪芸術賞受賞者

十二世 茂山千五郎(しげやませんごろう)
十二世 茂山千五郎
  • 本名:茂山七五三
  • 大正8年生まれ
  • 分野
    狂言
  • 受賞理由
    幼少より祖父および父の薫陶を受けて芸道に励み、昭和41年に十二世千五郎を襲名、以後、関西大蔵流茂山千五郎家の当主として大いに活躍している。芸風は写実味のかかった濃厚な演技を特色とする関西大蔵流の伝統をよく継承するとともに、近年の極めて充実・円熟した境地は他の追随を許さず、今年5月に人間国宝の認定を受けた。
    また、武智鉄二らと共に新作狂言や現代劇の分野でも活躍したほか、後進の育成にも尽力し、斯界の発展普及に果たした功績は多大である。

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