大阪文化賞

1990年度(平成2年) 大阪文化賞受賞者

坪井清足(つぼいきよたり)
坪井清足
  • 分野
    考古学
  • 受賞理由
    昭和30年、草創期の奈良国立文化財研究所に入り、飛鳥寺・川原寺・平城宮跡等の発掘調査を通して、遺跡の調査方法や記録方法を確立し、全国の遺跡調査を飛躍的に進歩させた功績は大きい。
    また、長年、文化財保護行政に携わる中で、平城宮跡の保存と整備、調査費を開発側に負担させる原因者負担制度の推進のほか、木簡学会の発足にも重要な役割を果した。
    一方、大阪府においても、四天王寺・百済寺跡・難波宮跡など重要な遺跡の発掘調査に参画し、文化財の保護と考古学の発展に大きく貢献した。

1990年度(平成2年) 大阪文化賞受賞者

小松左京(こまつさきょう)
小松左京
  • 本名:小松實
  • 分野
    文化振興
  • 受賞理由
    「地には平和を」でSF作家としてデビュー。以来、一貫して人類とその文明をテーマに、自然科学の先端を取り入れたSF作品を次々に発表。ユーモアの中に痛烈な文明批評を盛り込んでSF界に新風を巻き起こした。また、近年の作家活動の枠を越えた活動は目覚ましく、大阪の文化問題に積極的に提言を行うなど、新しい角度から大阪を再認識させた功績は大きい。
    更に、今年の国際花と緑の博覧会では、総合プロデューサーとして卓抜した手腕を発揮し、大成功に導いたことは内外から高く評価されている。

1990年度(平成2年) 大阪芸術賞受賞者

安藤忠雄(あんどうただお)
安藤忠雄
  • 分野
    建築
  • 受賞理由
    独学で建築設計技術を習得し、「住吉の長屋」で一躍脚光を浴びる。以降、個人住宅や集合住宅のほか、商業建築の設計にも情熱を注いでおり、我が国だけでなく世界的に注目されている。
    氏の設計は、一貫してコンクリート打ち放しという素材と工法を追求し続けており、内部空間で感じられる精神的な落ち着きや、自然光が織り出す光と影の効果を計算し尽くしたデザインは他の追随を許さない。昭和60年には、世界一流の建築家に贈られるアルヴァ・アアルト賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けている。

1990年度(平成2年) 大阪芸術賞受賞者

山崎旭萃(やまさききょくすい)
山崎旭萃
  • 本名:永井ハル
  • 分野
    琵琶
  • 受賞理由
    筑前琵琶一筋にその奥義を究め、豪快でかつ悲壮さを切々と訴えるその柔らかく優雅な引き語りは、円熟した芸境として高い評価を得ている。
    また、琵琶芸術振興のために、琵琶の歌曲の中に詩吟を取り入れた“琵吟”を創作し「大和流琵吟楽」を創設するなど、一時衰滅直前にまで追い込まれた琵琶界を、その芸の力と後輩への指導力によって今日のように復興せしめた功績は大きい。
    今もなお、筑前琵琶の代表者として邦楽の再興と後進の指導育成に情熱を注ぎ、音楽文化の普及発展に大きく貢献している。

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