大阪文化賞

1992年度(平成4年) 大阪文化賞受賞者

作道洋太郎(さくどうようたろう)
作道洋太郎
  • 分野
    日本経済史
  • 受賞理由
    我が国における最も正統派の実証経済史学の流れを汲み、若くから日本貨幣・金融史、特に江戸時代の藩札研究に取り組み、今日に至るまでこの分野の心読の文献と評価される「日本貨幣金融史の研究」を著した。その後、江戸時代随一の両替商・鴻池善右衛門家を中心として両替商経営史を手掛け、「近世封建社会の貨幣金融構造」を上梓し、両替商経営史・金融史の水準を書き改めた。
    また、数多くの地方史誌編纂事業にも積極的に参画し、地方史誌の水準を高め、地域文化の向上に大きく貢献するなど、その功績は高く評価されている。

1992年度(平成4年) 大阪文化賞受賞者

谷口豐三郎(たにぐちとよさぶろう)
谷口豐三郎
  • 分野
    学術振興
  • 受賞理由
    昭和4年、父の遺託基金をもとに、工業に関する科学研究を助成するため財団法人谷口工業奨励会を設立。さらに昭和51年、私財を投じて財団法人谷口工業奨励会45周年記念財団に改組拡充した。
    氏の創設による財団の基本方針は、経済的に恵まれない学界や基礎的な分野を援助するもので、前途有為の少壮学者、研究者を主体とする国際シンポジウムは、学術への貢献が大きく、人物交流と相俟って世界的にも高く評価されている。氏の学問に対する深い理解と卓越した洞察力、先見の明あるユニークな発想で学術振興に果たした功績は大である。

1992年度(平成4年) 大阪芸術賞受賞者

元永定正(もとながさだまさ)
元永定正
  • 分野
    洋画
  • 受賞理由
    戦後の美術史上、前衛集団として名を残した具体美術協会に参加。原色の絵具を流すことによって画面を構成した、生命感あふれる絵画を精力的に発表したほか、自然の石を用いたオブジェ風の彫刻や、「水」の作品の制作など、ユニークな創作活動を行い具体美術協会を代表する作家の一人として活躍する。
    絵画以外にも、独特の造形感覚が強くあらわれた版画や陶製オブジェの制作、椅子等のデザイン、絵本の出版など幅広い活動を続け、海外でも高い評価を受けている。常に美術活動の先端に立って活躍するなど、芸術文化の向上発展に大きく貢献している。

1992年度(平成4年) 大阪芸術賞受賞者

五代目 桂文枝(かつらぶんし)
五代目 桂文枝
  • 本名:長谷川多持
  • 分野
    落語
  • 受賞理由
    四代目桂文枝に日本舞踊の指導を受けているうちに、落語に魅せられて入門。戦後の上方落語の衰退期にあって数少ない若手として、厳しい修行と旺盛な研究心で芸を磨き、現在の上方落語隆盛の基盤をつくった一人である。芸風は、踊りの素養から生まれる柔らかい身のこなしと独特の色香が、長屋のおかみさん、踊りの師匠等様々な女性を見事に表現し、女性を描いては絶品との定評がある。
    温和な性格の中にも、本格の落語に取り組む情熱に溢れ、多くの後進を育てるとともに、上方落語協会会長として上方落語の振興発展に大きく貢献している。

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