大阪文化賞

1994年度(平成6年) 大阪文化賞受賞者

菅泰男(すがやすお)
菅泰男
  • 分野
    英文学
  • 受賞理由
    シェイクスピア文学研究の第一人者として、その文学が劇場の中で生まれたものである点に注目し、エリザベス朝時代の劇場の構造と演出上の慣習とを世界の劇場発達の歴史に照らしつつ探究してその特性を明らかにし、シェイクスピア文学との関係を具体的に論証した。また、戦後40年間にわたって「京都アメリカ研究夏期セミナー」を開き、日本におけるアメリカ研究の発展に努めたほか、大阪国際児童文学館創設以来、館長、理事長として児童文学の普及発展にも力を尽くしている。
    さらに、日本演劇学会関西支部長として演劇評論活動を幅広く行い、特に関西における古典芸能の育成に尽力するなど、学術、演劇の振興発展に貢献している。

1994年度(平成6年) 大阪文化賞受賞者

湯木貞一(ゆきていいち)
湯木貞一
  • 分野
    料理
  • 受賞理由
    尋常高等小学校卒業後、家業の料亭の料理場に立ち、昭和5年、大阪で「吉兆」を開店。
    日本の風土に即した料理の完成を目指して研鑽を積み、調理からしつらいにいたるまでを一体化した「世界之名物日本料理」を常に心におき、日本料理を世界に類のない総合芸術としての食文化に高めるとともに、日本文化を広く海外に紹介するほか、後進の指導にも尽力している。
    また、料理と器の様式美に心を注ぐほか、茶事にも通じ、古今の名物茶道具及び美術工芸品のコレクションは日本で第一級のものであり、財団法人湯木美術館を設立して一般に公開するなど、文化の普及発展に貢献している。

1994年度(平成6年) 大阪芸術賞受賞者

梅舒適(ばいじょてき)
梅舒適
  • 本名:稲田文一
  • 分野
    篆刻
  • 受賞理由
    我が国を代表する篆刻作家として知られ、社団法人日本書芸院や社団法人日展において役員を務めるなど、指導的役割を果たし、書道の普及発展に貢献している。
    また、書法篆刻の学術研究団体として篆社を創設したほか、日本篆刻家協会理事長として篆刻の普及発展に努めるとともに、中国の書道・篆刻界との交流にも尽力している。今までに、上海、南京、広州、西安との交流を行い多くの参観者を得るなど、日本の篆刻界に与えた影響は大きい。さらに、奈良教育大学、徳島大学の講師として多くの学生に影響を与えたほか、上海交通大学の顧問教授や上海中国画院客員教授に就任するなど、教育者としての功績も大きい。

1994年度(平成6年) 大阪芸術賞受賞者

二世 茂山千之丞(しげやませんのじょう)
二世 茂山千之丞
  • 本名:茂山政次
  • 大正12年生まれ
  • 分野
    狂言
  • 受賞理由
    父の三世茂山千作氏について狂言を修行。鋭くドラマチックな演技は定評がある。埋もれた狂言の復元や、新作狂言にも大きな足跡を残すとともに、武智鉄二氏を中心とする新しい演劇運動に積極的に参画し、舞踊劇、歌舞伎、前衛劇、テレビドラマ、映画等に出演するほか、オペラや新劇等の演出を手掛けるなど幅広く活躍している。山本安英氏と共演の新劇「夕鶴」の舞台数は500回を越えている。
    また、平成元年秋に、東京、大阪で開いたリサイタルでの一人狂言「独り松茸」と一人芝居「クラップ最後のテープ」は、彫りの深い演技と味わい深く楽しい舞台で好評を博すなど、能楽界の発展に大きな功績を残している。

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