大阪文化賞

2002年度(平成14年) 大阪文化賞受賞者

綱干善教(あぼしよしのり)
綱干善教
  • 昭和2年生まれ
  • 分野
    考古学
  • 受賞理由
    中学時代から文化勲章者の末永氏に師事し、氏のもとで飛鳥京跡や古墳の調査を行い、昭和47年、高松塚古墳で彩色壁画を発掘。大阪府下にある多くの埋蔵文化財の発掘にも携わり、昭和44年から50年にかけて河内長野市の大師山古墳、堺市の乳岡古墳、吹田市の垂水遺跡等を次々と発掘し、吹田市などの市史編纂にも委員として参加。
    その後も昭和60年~63年、日印共同でインドのサヘート遺跡(仏教源流の地であり、『平家物語』にも登場する祇園精舎跡)の発掘調査に従事するなど、海外においても考古学研究に幅広く貢献した。
    また毎年秋には、関西大学内において市民を対象に「考古学入門講座」を13年間にわたって開催し、好評を博している。

2002年度(平成14年) 大阪文化賞受賞者

西村公朝(にしむらこうちょう)
西村公朝
  • 大正4年生まれ
  • 分野
    仏像彫刻
  • 受賞理由
    仏像彫刻家として仏教の研究や文化財の保存修復につとめ、国宝級の仏像約1300体の修復に携わったほか、比叡山戒壇院の本尊釈迦如来像などの制作も手がける。
    また、西村氏が住職をつとめる京都の愛宕(おたぎ)念仏寺には多数の人が訪れ、昭和56年より五百体の石造羅漢の制作が始まり、現在1200もの羅漢が並んでいる。現代の大きな問題の一つである心の問題に正面から取り組み、人々の心に安らぎを与えるために羅漢づくりの指導を行うことは、今日的な意義のある活動として注目されている。昭和61年、仏師最高の称号「天台大仏師法印」を授る。
    平成4年からは吹田市立博物館館長も務め、大阪の文化振興に大いに貢献している。

2002年度(平成14年) 大阪芸術賞受賞者

白髪一雄(しらがかずお)
白髪一雄
  • 大正13年生まれ
  • 分野
    現代美術
  • 受賞理由
    我が国を代表する画家であり、国際的に最も活躍している現代美術作家の一人。天井からつるしたロープを支えに、絵の具をのせたキャンバス上を滑走して作品を描く「フットペインティング」で世界的にその名を馳せる。
    昭和27年に村上三郎らと「ゼロ会」を結成。昭和29年には吉原治良主宰の「具体美術協会」にも加わる。
    昭和33年以後は「アンフォルメル(非定型)」運動の指導者ミシェル・タピエの推薦を受け、ニューヨーク、トリノ、ミラノ、パリなどの「具体」展、グループ展に出品。昭和34年プレミオ・リソーネ展に出品、昭和45年には大阪万国博覧会の野外展示と具体美術まつりを構成した。
    様々な色がうねり、ひしめき、飛び散る迫力とスピード感を兼ね備えた独自の作風で、人々に大きな感動を与えている。

2002年度(平成14年) 大阪芸術賞受賞者

七代 鶴澤寛治(しちだい つるざわかんじ)
七代 鶴澤寛治
  • 本名:白井康夫
  • 昭和3年生まれ
  • 分野
    文楽
  • 受賞理由
    15歳で父六代鶴澤寛治(人間国宝)に正式入門し、わずか6ヵ月足らずで初舞台を踏む。模様を弾く(情景や登場人物の気持ちを表現する)、モノが言える(表現力のある)、情景が浮かびあがって人々にわかってもらえる三味線を弾くために日々鍛練を続けて確立させた、堅実で端正な芸風が特徴的である。やわらかく上品、そして艶やかなその音色は、多くの人々に深い感銘を与えるとともに、数々の賞に輝いている。
    師や親の恩を忘れない気持ちをもち続ける姿勢と三味線格(三味線弾きとしての最高格)になっても切磋琢磨する謙虚な態度がその人間性を表わしており、また、文楽の保存と振興のため、後継者の育成にも力を尽くしている。

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