大阪文化賞

2003年度(平成15年) 大阪文化賞受賞者

石毛直道(いしげなおみち)
石毛直道
  • 昭和12年生まれ
  • 分野
    民族学
  • 受賞理由
    東アジア、東南アジアをはじめとする世界各地での調査及び研究に基づき、「食べること」を文化人類学の観点から系統的・総合的に論じ、食の文化論の第1人者の地位を築いた。
    長く国立民族学博物館を拠点として活動していたが、平成9年には同博物館の館長に就任し、その立場で精力的に活躍。著書ならびに論文も多く発表し、食文化ブームの火付け役的存在となるなど、大阪の学術文化の振興・発展に大きく貢献した。

2003年度(平成15年) 大阪文化賞受賞者

金関恕(かなせきひろし)
金関恕
  • 昭和2年生まれ
  • 分野
    考古学
  • 受賞理由
    台北市在住の中学生時代、形質人類学の父、金関丈夫が行った発掘調査を手伝って興味を覚え大学で考古学を専攻。梅原末治・小林行雄教授に師事。縄文から弥生時代への移行を調べるために昭和28年~33年、金関丈夫、坪井清足らと山口県土井ヶ浜遺跡、佐賀県三津永田遺跡などを発掘。弥生前・中期の人骨多数を発見し、渡来人の存在を証明。以後、弥生文化研究に従事。
    大学院時代には寝屋川市高宮廃寺を調査し、また奈良文化財研究所実施の奈良県飛鳥寺、大阪市四天王寺などの発掘に参加。昭和40年以後日本オリエント学会主催のイスラエル、テル・ゼロール遺跡の発掘調査に従事して広大な面積の遺跡発掘方法を学び、池上曾根遺跡の大規模な調査に生かした。
    平成3年に弥生文化博物館の館長として就任し、府民に親しまれる博物館を目指すなど、大阪の文化振興に大いに貢献している。

2003年度(平成15年) 大阪芸術賞受賞者

岩田直二(いわたなおじ)
岩田直二
  • 大正3年生まれ
  • 分野
    演劇
  • 受賞理由
    昭和32年の関西芸術座創立以来、一貫して演出を担当。80歳を超えた今も現役の演出家として新しい舞台を創造しつづけている。関西における新劇のリーダーともいうべき存在。
    近年は新劇以後に誕生した小劇場演劇の活動だけが注目されているが、小劇場運動もまた新劇が存在したからこそ生み出されたものである。演劇の歴史を虚心坦懐に見つめれば新劇の果たした役割は極めて大きい。岩田氏は、その新劇の関西(大阪)の代表者である。

2003年度(平成15年) 大阪芸術賞受賞者

山村楽正(やまむららくしょう)
山村楽正
  • 本名:子守タミ
  • 大正12年生まれ
  • 分野
    邦舞
  • 受賞理由
    3歳から山村流の手ほどきを受けるとともに、幼少の頃から大阪の音曲義太夫、地唄の手ほどきをうけ、長唄や一中節の名取でもある。長い修行の冬ごもり時代から、既に冴えた芸質には定評があった。
    テレビ時代が到来し、一般視聴者の人気を獲得。以来、その芸の光沢と人気が平行して上昇し、竹を割ったような男勝りの気性・芸域から、近来は助成本来の柔らかさ、色気と優美さを醸し出すとともに、一層磨きがかかった芸は高い評価を受けている。
    平成6年には、過去20年間の舞姿の集大成ともいうべき写真集「舞冥利」を出版。
    また、大阪以外に東京・名古屋・岡山に稽古場を開き、上方舞を代表する名手の一人として、上方文化の復権と山村流の伝承に精根を傾けている。

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